健康維持や美容に役立つサプリメント。
1日3食の栄養バランスが取れた食事と睡眠は大前提ですが、多忙な毎日を過ごす方にとってはそれらを完璧に行うのは難しいですよね。
特に女性は年代によってホルモンバランスの変化などがあり、そのとき必要な栄養素が不足しがちです。
そのため、サプリメントで不足している成分を補う必要があります。
しかし、ドラッグストアやネットショップを見ても種類が多過ぎてどれを摂取したら良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、30代・40代・50代別によくある体の悩みや不調を取り上げたうえで、それぞれの悩みにアプローチするおすすめのサプリメントをご紹介します。
結論から言うと、30代は肌荒れ改善や妊娠前後の体の変化に特化したもの、40代はプレ更年期・更年期に特化したもの、50代は更年期や生活習慣病に特化したサプリメントを摂取するのがベストです。
まずは今解決したい悩みを整理し、その上で継続して飲むサプリメントを決めていきましょう。
30代の女性におすすめのサプリメントとは?
まずは30代女性によくある悩みや体の不調の具体例をチェックし、それを踏まえた上でおすすめのサプリメントを見ていきます。
30代女性によくある悩み・体の不調
仕事や結婚、出産といったライフスタイルの変化が大きく出る30代。
多忙な日々を送る中で自炊があまりできなかったり、睡眠不足になっていたりすると、気付かぬうちに体が大きなダメージを受けている可能性が高いです。
生活習慣を見直したうえで、お悩みにあわせたサプリメントの使用を検討しましょう。
肌荒れ改善やエイジングケアをしたい
30代になると「20代の頃と比べて肌にハリが無い」「ほうれい線が気になるようになってきた…」といったお悩みが出てくる方も多いはず。
肌のターンオーバーは通常28日周期で行われますが、30代になるとこの周期が少しずつ乱れ、40日前後にまで遅れることも。
こういった悩みを解決するには、ビタミンA・B・C・Eなどを積極的に摂取しましょう。
・ビタミンA:肌のターンオーバーの周期を改善
・ビタミンB(特にB2と B6):健康的でなめらかな肌を生成し、ニキビ改善にもアプローチ
・ビタミンC:コラーゲンを生成し、肌のハリや弾力を向上
・ビタミンE:酸化ストレスやくすみの防止
・NMN:年齢に応じた栄養面でのケア
髪が薄く・細くなってきた
40代に近づくにつれて髪が薄くなってきたり、細くなってきたりする方も増えます。
これらの悩みには、以下のサプリがおすすめです。
・たんぱく質(ケラチン):タンパク質の一種であるケラチンを摂取することで、髪の細さや薄さをカバーするのはもちろん、ゴワつきやうねりも防止してくれます。
・亜鉛:ケラチンの生成を手助けする大事な成分。
・ビタミンB2群:髪の成長を促してくれる成分。特にB2は皮膚や爪の成長にもアプローチしてくれます。
寝ても疲れが取れない
「20代の頃は疲れてもすぐに回復していたのに、30代に入ってから疲れが取れにくい」「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない」という悩みには、以下のサプリメントの摂取を検討してください。
・グリシン:寝付きを良くします。
・ビタミンB群:体のだるさを改善し、疲労回復を促します。
・BCAA :体や脳の疲労、集中力の低下の回復を促します。
妊娠中の体の不調
妊娠中、食事だけで補いきれない栄養素はサプリメントで摂取するのがおすすめ。
注意点として、妊娠中に摂った方が良いと推奨される栄養素や逆に避けた方が良いもの、飲み合わせなどを医師に相談した上で摂取するようにしてください。
主に必要なサプリメントは以下の通りです。
・葉酸:胎児の脳の発達を助けたり、神経を作る働きをしてくれたりします。妊娠中だけでなく、妊娠前の準備段階から摂取しておくことをおすすめします。
・亜鉛:胎児の低身長や低体重のリスクを避ける働きをします。
・ビタミンC :免疫力を向上させます。
・ビタミンB6:つわりを軽減させる働きがあります。妊娠前や初期にしっかり摂っておきましょう。
・鉄:妊娠中の鉄欠乏性貧血を防ぎます。
・カルシウム:妊婦さんの妊娠中〜産後の骨折を防ぐ他、胎児の歯や骨を育ててくれます。
40代の女性におすすめのサプリメントとは?
40代女性のよくある悩みや不調におすすめのサプリメントを紹介したうえで、更年期対策におけるサプリメント活用法を解説します。
40代女性によくある悩み・体の不調
40代前半に“プレ更年期”、半ば頃からは更年期に突入するなど、大きな体の変化を迎える40代女性。
なお、更年期とは閉経の前後5年のことを指します。
この時期は卵巣機能と女性ホルモン(エストロゲン)の低下が起こり、肌・血管・骨・粘膜といった部分に影響を与えます。
ホットフラッシュ対策
ホットフラッシュとは、発汗やのぼせ、ほてりが起こる更年期障害の一種。
急に顔や頭が熱くなったり、汗が噴き出したりといった症状が起こります。
ホットフラッシュは、女性ホルモンの一種・エストロゲンが減ることによって起こるものなので、これと似た働きをする「エクオール」というサプリメントを摂取することで症状が緩和されます。
大豆イソフラボンが入ったサプリメントもイチオシです。
月経が不規則
40代に入り、月経が不規則になってしまったという場合も、プレ更年期・更年期による可能性が高め。
ホットフラッシュと同様、エクオールを摂取することをおすすめしますが、それ以外にもさまざまな成分が配合されたサプリメントを摂取するのが良いです。
具体的には、ヘム鉄やマグネシウム、高麗人参など。
女性ホルモンのバランスを整え、月経不順などのお悩みを解消に導きます。
憂鬱・イライラする
気持ちが不安定で憂鬱になりやすい、常にイライラしてしまうという方は、通称・幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促すと改善の兆しが見えるかもしれません。
そのセロトニンを作る材料の「トリプトファン」をサプリメントで摂取してください。
肩凝りや腰痛
肩凝りや腰痛といった老化によるお悩みは、ローヤルゼリーのサプリメントを使って対処するのも一つの手です。
ローヤルゼリーには、老化防止にアプローチする“類パロチン”や更年期の症状に作用する“デセン酸”などが含まれています。
これらが筋肉や目、皮膚などを生成するほか、肩凝り・腰痛などへの改善効果が期待できます。
更年期対策
40代女性は更年期による体の不調を感じやすい年代です。
これを和らげるエクオールを主軸として、より気になるお悩み別に摂取するサプリメントを追加していくのが定番です。
複数のサプリメントの飲み合わせについては、かかりつけの薬剤師に相談してみましょう。
50代の女性におすすめのサプリメントとは?
50代前半は更年期対策、50代後半は生活習慣病や体の機能低下対策に重きをおいて、飲んでおきたいサプリメントをチェックしていきましょう。
50代女性によくある悩み・体の不調
50代女性は、更年期による症状に加えて、生活習慣病や体の機能低下などのリスクが高まる年代です。
50代前半頃までは、更年期対策に重きを置いたサプリメントを摂取するのがおすすめです。
エクオールや大豆イソフラボン、トリプトファンといった成分が入ったサプリメントがベストです。
更年期が終わる50代後半頃からは、肌や目といった個人のお悩み別に特化したサプリメントに移行すると、より健康的に日々を過ごせるようになります。
特に美肌対策のプラセンタ・コラーゲン・ヒアルロン酸は美容のためにも忘れずに摂りたい成分です。
ホットフラッシュ対策
ホットフラッシュとは、発汗やのぼせ、ほてりが起こる更年期障害の一種。
急に顔や頭が熱くなったり、汗が噴き出したりといった症状が起こります。
ホットフラッシュへの対策としては、エクオールのサプリメントを摂取するのがおすすめです。
大豆イソフラボンが含まれたサプリメントも適しています。
イライラや憂鬱感
憂鬱感やイライラが気になる方は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促すサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
代表的なものはトリプトファンです。
偏頭痛がつらい
更年期や加齢による偏頭痛がつらい方は、ビタミンB2やマグネシウムが入ったサプリメントを摂取してみましょう。
・ビタミンB2:少量でも偏頭痛にアプローチ可能。約1ヶ月飲み続けることで、偏頭痛の回数や時間が大幅に短縮されたとの結果も出ています。
・マグネシウム:摂取することによって血管を収縮させ、偏頭痛の改善に導きます。偏頭痛持ちの約3割がマグネシウム不足と呼ばれているため、試してみる価値は大いにあります。
肌のハリ・弾力・綺麗な髪を手に入れたい
肌のハリや弾力、美しい髪が年齢と共に衰えてきたと感じる方は、プラセンタやコラーゲン、ヒアルロン酸が配合されたサプリメントを選びましょう。
・プラセンタ:血行を促進して肌に栄養を届けてくれる成分。肌のターンオーバーを正しい周期に近づけ、健康的な肌や髪に導きます。
・コラーゲン:たんぱく質の一種。皮膚・血管・髪などを生き生きとした健康的なものに導きます。
・ヒアルロン酸:高い保水力を発揮。肌の乾燥を防ぎ、透明感のある美肌へと改善します。
老眼や目の霞み・ぼやけ
「老眼が進行している気がする」「最近目が霞んだり、ぼやけたりする」といった悩みを持っている方は、ルテインのサプリメントがベストかもしれません。
ルテインは、体内で作ることが不可能かつ食事で補うのも難しい成分。
加えて加齢によって減少していくため、サプリメントで補う必要があります。
ルテインを摂取すると目の酸化が防ぐことができ、老眼をはじめとしたさまざまな目の悩みを改善。
特にPCやスマホなどのブルーライトをよく浴びる方は積極的に摂取しましょう。
疲れやすくなった
加齢と共に疲れやすさが気になってきた方は、ビタミンB1をしっかり摂取してみてはいかがでしょうか。
「休日に買い物に行く元気が無い」「疲労回復のスピードがかなり落ちた」というケースにぴったりです。
ビタミンB1は過労時に大量消費されるのが特徴です。
これが不足すると疲れやだるさの元である乳酸をエネルギーに変えることができなくなってしまいます。
不足しないようにサプリメントで補いましょう。
まとめ
30代・40代・50代の年代別におすすめしたいサプリメントを解説してきました。
仕事・結婚・出産などライフスタイルの大きな変化を迎える30代、プレ更年期・更年期が始まりさまざまな悩みと向き合う必要がある40代、更年期に加えて生活習慣病などのリスクも出てくる50代。
女性は年代によってさまざまな悩みに直面します。
しかし、その年代や悩みに合ったサプリメントを上手に取り入れれば、悩みを解消できる可能性があります。
まずは自分に合ったサプリメントを見つけるところから始めてみましょう。
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執筆者・監修者
株式会社CloudNine
代表取締役 島本 倖伸氏
真の健康と美しさを目指す企業として、株式会社CloudNineを創業。NMNの食薬区分の改正に合わせて、同年6月にいち早くNMNサプリメントのRefeelas(リフィーラス)を発売。累計出荷本数20万本以上と、国内におけるNMNのリーディングカンパニーの一社として、数多くの臨床研究を積極的に行っている。NMNサプリメントにおいて日本初の機能性表示食品となった「Refeelasサプリメント」、スキンケアの「Refeelasオールインワンジェル」を販売。NMNをブームから文化にしていくために、NMN製品の臨床研究を積み重ねている。
共同研究者
近畿大学農学部応用生命化学科
准教授 澤邊 昭義氏
1991年近畿大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了(工学博士)。1991年米国マサチューセッツ工科大学 博士研究員、1993年近畿大学 農学総合研究所 助手、講師、助教授を経て、2000年近畿大学准教授(農学部)。 専門分野:生物環境学、生命資源化学。研究略歴:様々な植物から有用性物質の探索を行い、食品、化粧品へ応用した実績を持つ。近年は、機能性表示食品へ応用可能な新規関与成分の探索研究も実施中。