肌悩みにおすすめのサプリメント成分は?有効な生活習慣や対策も紹介

肌の悩みは、シミ・くすみや乾燥、ハリ不足など多岐にわたり、その原因もさまざまです。

スキンケアだけではなかなか改善しづらいこれらの悩みには、症状に合った成分による内側からのケアや生活習慣の見直しが重要になります。

本記事では、シミや肌荒れ、乾燥、エイジングサインが期待される成分やその特徴をわかりやすく解説して、日々のスキンケアを高める方法をお伝えします。美肌を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。

それぞれの肌トラブルにおすすめの成分

肌トラブルにはさまざまな種類があり、原因が1つではないことが多いでしょう。そこで、ここでは、肌トラブル別におすすめの成分について紹介します。シミや乾燥、ハリ不足など、それぞれの状態に合ったおすすめの成分があるので、ぜひチェックしてみてください。

シミ

シミは、紫外線の影響や加齢、生活習慣などが関係して現れるとされています。以下は、シミが気になる方に注目されている成分です。

  1. ビタミンC:メラニンに着目して研究されている成分
  2. L-システイン:肌本来の健やかさをサポートする成分
  3. トラネキサム酸:メラニンケアが期待されている成分
  4. ビタミンB2:美容や健康を支える成分
  5. ビタミンE:抗酸化を考えたケアにおすすめされる成分

透明感のある肌を維持したいときに注目されるのが、ビタミンCやL-システインといった成分です。肌の代謝が上がれば、肌本来の健やかさを保つためのサポートがされます。皮膚の血流を改善したり新陳代謝が高まったりすれば、ターンオーバーを正常な状態に近づけることができるでしょう。

くすみ

肌がくすんで見える原因はさまざまで、血行不良、乾燥、ターンオーバーの乱れなどが関係しているといわれています。

くすみには原因がさまざまですが、美肌を目指したい方に選ばれている成分があります。

  1. ビタミンC誘導体:明るい印象の肌を目指したい方に人気の成分
  2. アルブチン・トラネキサム酸・コウジ酸:肌の美しさを意識したい方に使われることが多い成分

特に美白成分で知名度が高いビタミンC誘導体は、肌の明るさを維持したい方に用いられるケースがあります。

また、乾燥や血行不良などが原因で肌がくすんで見える場合は、水分補給に気を付けたり、睡眠などの生活習慣を改善したりすることで、肌のトーンが変化するのを期待できるでしょう。

くすみを改善したい場合は、自分の状態に合わせた対処が必要になります。

肌荒れ

肌荒れはさまざまなタイプがあり、それぞれ対処が必要です。一般的な肌荒れには「肌荒れ予防有効成分」といわれる以下のものを、選んで使用してみるとよいでしょう。

  1. グリチルリチン酸ジカリウム:高い抗炎症作用で肌荒れの予防や炎症を抑える
  2. アラントイン:抗炎症作用で皮膚などの修復を促す
  3. グリチルレチン酸ステアリル:抗炎症作用で敏感な肌をいたわる成分として用いられています
  4. 酢酸トコフェロール(ビタミンE誘導体):抗酸化作用や血行促進などが期待できる

肌荒れは炎症が起きている状態なので、抗酸化作用のある成分が配合された化粧品を選ぶと、落ち着くでしょう。

しかし、肌荒れの原因は、摩擦や紫外線などの外的要因と、睡眠不足やストレスなどの内的要因があります。そのため、自分の肌の状態に合わせた成分を見極めることが重要です。

ニキビ

ニキビが気になる方に選ばれている成分としては、ビタミンC誘導体やグリチルリチン酸、保湿成分のセラミドやヒアルロン酸などが挙げられます。肌を清潔に保つためのケアを心がけましょう。

  1. ビタミンC誘導体:美白成分でもあり抗酸化作用で皮膚の酸化を防ぐ
  2. グリチルリチン酸:抗炎症作用で肌の炎症を抑える
  3. イソプロピルメチルフェノール:ニキビの原因になる肌を清潔に保つ成分として知られています
  4. セラミド:保湿成分で乾燥によるニキビにおすすめ
  5. ヒアルロン酸:保湿成分で乾燥によるニキビにおすすめ

ニキビには、炎症を抑える成分を主とした化粧品が多くあります。ただ、ニキビを改善した後に肌を良い状態に保つためには、抗酸化作用や保湿成分が含まれた化粧品などを使用するとよいでしょう。

ニキビは皮脂分泌のバランスの乱れやホルモンの影響、ストレスや睡眠不足などさまざまな要因で発生するとされています。ニキビが気になるときは、肌表面のケアとあわせて、内側からのバランスも意識することが大切です。

乾燥

肌の乾燥におすすめの成分は、以下のものがあります。

  1. ヒアルロン酸:保湿成分によって水分を蓄える
  2. セラミド:肌の細胞と細胞をつなぐ役割があるため保湿につながる
  3. コラーゲン:水分を蓄える性質を持つ
  4. スクワラン:角質層を守る皮脂膜のうるおいを保つ

肌のうるおいを支える成分としては、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどが知られています。

ただし肌の乾燥は、外気の乾燥や加齢、栄養不足などにより起こりやすい症状です。外側の保湿だけでは物足りないと感じたら、内側のケアも習慣に取り入れてみましょう。

ハリ不足

肌のハリ不足には、以下の成分がおすすめです。

  1. ビタミンC:ハリのある肌を保つために着目されている成分
  2. レチノール:肌の健やかさを保つためのサポート成分
  3. ヒアルロン酸:保湿成分で肌の水分をキープする
  4. プラセンタ:肌の再生をサポートしてハリを取り戻すのに役立つ
  5. コラーゲン:水分を蓄えて肌の弾力のある健やかな肌を目指す方に使用されています

コラーゲンやヒアルロン酸は保湿成分でもあり、肌のハリを取り戻すのに役立つとして知名度があります。ビタミンCは肌に透明感を与えてくれる成分で、ビタミンC誘導体が配合されたものと一緒に使うのがおすすめです。

肌のハリや弾力が失われる原因は、加齢によるコラーゲンの減少や紫外線ダメージ、栄養不足などが関係しているといわれています。減少してしまった成分を補うためにここで紹介した成分が配合された化粧品などを使用してみるとよいでしょう。

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肌にとって影響があることと対策

日常生活では、肌に影響があることがたくさん起こっています。夏の厳しい紫外線やストレス、生活習慣の乱れは、体調だけでなく肌にも深刻なダメージを与えることがあるでしょう。ここでは、肌にとって影響があることと、その対策について解説します。

紫外線ダメージにはUVケアを徹底

紫外線は肌の奥深くにまで影響を与えるといわれていて、日焼けだけでなく、シミや乾燥、ハリ不足などに関係することがあります。そのため、日中のUV対策は年間を通じて欠かせません。

日焼け止めを塗っていても焼けてしまうなど悩んでいる場合は、以下のポイントを抑えてみましょう。

  • 外出しない日でも日焼け止めを塗ってUV対策をする
  • UV対策前には肌の保湿ケアをする
  • 日焼け止めは2度塗りをして適量使用を心がける

家にいても窓から紫外線は降り注いでいるため、外出しない日でも日焼け止めを塗ってUV対策をすると効果的です。

また、乾燥を防ぐために、日焼け止めを塗る前には、化粧水と乳液を使って肌に充分な水分を補給しておきましょう。

多くの人が日焼け止めの使用量が足りていないとされています。そのため、日焼け止めは2度塗りすると、紫外線を防げます。

そして、外出時には、日傘や帽子、サングラスなども使用して、物理的にもUVケアを徹底して行うとよいでしょう。

過度なストレスにはリラックス時間を確保

ストレスは肌の状態に密接に関わっており、自律神経やホルモンバランスに影響を及ぼすことがあります。強いストレスが続くと、肌荒れやくすみなどのトラブルが起きやすくなることもあるため、ストレスは放置しないようにすることが大切です。

ストレスの影響を軽減するには、質のよい睡眠、軽い運動、趣味の時間を確保するなど、リラックス時間を確保するとよいでしょう。

ストレスフルだと感じているなら、まずは1日15分でも、自分のための時間を意識的にとってリフレッシュするように心がけてみてください。

生活習慣の乱れにはバランスの良い食事

不規則な食生活や睡眠不足、過度な飲酒・喫煙などの生活習慣の乱れは、肌トラブルにつながることがあります。肌は毎日の食事で得られる栄養によってつくられるためです。

そのため、たんぱく質、ビタミンA・C・E、鉄分、亜鉛などをバランスよく食事でとることが重要です。

栄養が偏りがちな方や忙しくて食事が不規則になりやすい方には、サプリメントでの補助も有効でしょう。

肌だけでなく体全体の健康を考えた生活リズムを心がけることが、美肌への近道といえます。

関連記事:健康的で美しいお肌を育てる栄養素は?おすすめの食べ物も紹介

まとめ

肌のトラブルにはさまざまな原因があり、症状もそれぞれです。そのため、症状に合った対策が必要です。

肌のシミやくすみ、乾燥やハリ不足など、肌に出てきた症状別に、おすすめの成分があります。やみくもにスキンケアをするのではなく、自分が改善したいと感じているものから、化粧品やサプリメントなどを使用して試してみるとよいでしょう。

また、肌トラブルの原因がストレスや睡眠不足などの生活習慣の乱れからくると感じているなら、自分をいたわる時間をとったり、改善する方法を考えたりするとよいでしょう。

そして、肌に直接影響を与える紫外線対策は、季節関係なく年中心がけましょう。

化粧品や食生活で改善しない場合は、信頼できるサプリメントを活用するのも選択肢です。自分に合った方法で無理なくケアを続け、健やかな肌づくりを目指していきましょう。