睡眠の質を整える食べ物とは?コンビニで気軽に試せるものもご紹介

質の良い睡眠は、美肌や健康の基本です。しかし「寝ても疲れが取れない」「朝スッキリ起きられない」と感じることもありますよね。こうした不調の背景には、食生活の問題が潜んでいる可能性があります。

本記事では、睡眠リズムを整えるのに役立つとされる食べ物や、眠りの悩み別に取り入れたい栄養素を紹介します。さらにコンビニでも手軽に取り入れられる、睡眠をサポートする食べ物についても解説しています。年齢による肌や栄養不足の悩み、美しく健康でいたいと強く思う方は、ぜひ参考にしてください。

忙しい日々の中でも、食生活を見直すことは決して難しいことではありません。睡眠の質を整え、心身ともに健やかな毎日を目指していきましょう。

睡眠を促すメカニズムとは?

質の良い睡眠をとるには、体が自然に眠くなるリズムを整えることが重要です。自然に眠くなる流れとは、体内時計や食事のタイミングが連動し、体が「今は眠る時間だ」と感じていく状態のことを指します。体内時計は、朝に太陽の光を浴びるとリセットされ、そこから約15〜16時間後に眠気を感じるように働いています。

さらに、体温や自律神経のバランスが整い、うまく連動していると夜に自然と眠くなります。これにより人間が朝は気持ち良く目覚められるのです。こうした働きを支えているのが、メラトニンとセロトニンという2つのホルモンです。

メラトニンは眠気を促し、夜に分泌が増えることで自然な入眠をサポートします。そのメラトニンの材料となるのが、日中に分泌されるセロトニンです。日中にしっかり活動し、光を浴びることでセロトニンはつくられます。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、心の安定にも関わる神経伝達物質です。

そんなセロトニンですが、年齢を重ねると分泌量が低下するケースがあります。それに加え、メラトニンの生成が滞ると睡眠の質が低下し、肌のターンオーバー(肌の細胞が生まれ変わる周期)が正常に行われず、肌荒れの一因になることもあるのです。

こうしたホルモンをつくるには、トリプトファンやビタミンB、マグネシウムなどが意識したい栄養素です。食事を通してホルモンバランスを整えることが、快眠への第一歩といえます。

【眠りの困りごと別】快眠に必要な栄養素はどんなもの?

睡眠に関する悩みは人それぞれですが、原因の一つには栄養の偏りが考えられます。ここでは寝つきが悪い、眠りが浅い、目覚めが悪いという3つのタイプ別に、意識すべき栄養素を解説します。

寝つきが悪い場合

なかなか眠れない人は、神経が高ぶっているか、メラトニンの分泌がうまくいっていない可能性があります。その場合は、トリプトファンを意識して摂取してみましょう。トリプトファンは体内でセロトニンを経てメラトニンへと変わり、自然な眠気をサポートする働きがあります。

効率的にセロトニンをとれる食材としては、バナナや豆腐、卵、牛乳などが代表的です。たとえば夜のリラックスタイムに、ホットミルクや温かい豆乳を取り入れて、心身ともに落ち着かせると良いでしょう。体が温まりリラックスすることで、入眠につながる可能性があります。

ほかに、コンビニでも入手しやすいナッツ類やチーズを軽くつまむのもおすすめの方法です。入眠に関わるアミノ酸を補給しやすくなるでしょう。

眠りが浅い場合

「一度眠っても途中で何度も目が覚めてしまう」「眠ったのに疲れが取れない」とお悩みの方もいるでしょう。その場合は、まずミネラルバランスを意識してみましょう。マグネシウムとカルシウムは、神経や筋肉に関わる栄養素として知られています。

マグネシウムはアーモンド、ひじき、納豆などに多く含まれます。カルシウムは小魚、ヨーグルト、チーズから手軽に摂取可能です。コンビニで手軽に買えるものも多いので、日々の食習慣に取り入れやすいでしょう。

目覚めが悪い場合

朝起きてもだるさが残るのは、体内時計が乱れているサインかもしれません。乱れを感じたら、朝にセロトニン分泌を促す食事を意識すると体内時計が整うでしょう。まずは、タンパク質と炭水化物をバランス良く摂ることがおすすめです。これにより、体が自然に目覚めやすくなります。理想的な組み合わせとしては、納豆ごはん、ヨーグルトとフルーツ、卵トーストなどが挙げられます。

ビタミンB6も積極的に取り入れてほしい栄養素です。これは、トリプトファンの代謝を助け、セロトニン生成をサポートします。バナナやサーモン、鶏むね肉などに多く含まれるので、朝食だけでなく昼食にも取り入れてみてください。

なお、栄養素の摂取と同じくらい重要なのが、起床後にカーテンを開けて自然光を浴びることです。光が体内時計をリセットし、夜のメラトニン分泌を整えてくれます。食事と生活リズムを意識することで、朝のだるさが和らぐことがあります。

食事からできる睡眠の質を良くするためにすること

睡眠の質を高めるには、食べる物だけでなく、食べ方やタイミングも重要です。毎日の食生活を少し意識するだけでも、寝つきや目覚めが整いやすくなります。ここでは、快眠のために気をつけたい食習慣を紹介します。

カフェインやアルコールを控える

カフェインには眠気を抑える働きがあるため、就寝の6時間前には摂取を避けるのが理想です。コーヒーや紅茶だけでなく、チョコレートやエナジードリンクにもカフェインが含まれています。代わりにカモミールティーやルイボスティーなど、ノンカフェインの飲み物を選びましょう。温かい飲み物は体を内側からゆっくり温め、自律神経を落ち着かせるので、入眠前のリラックスにつながります。

アルコールも、就寝前には避けたい飲み物の一つです。アルコールは一時的に眠気を誘うこともありますが、実際には睡眠を浅くし、夜中に目が覚めやすくなります。その結果、十分に休んだつもりでも疲れが残りやすくなります。お酒は少量にとどめ、できれば就寝の2時間前までに済ませるようにしましょう。

朝食で体内リズムを整える

朝食は、体内時計をリセットし、一日のリズムを整える大切な役割を担います。朝食をしっかり摂ることで、夜のメラトニン分泌のリズムが整いやすくなり、自然な眠りにつながることがあります。おすすめのメニューは、トリプトファンを含む食材と炭水化物の組み合わせです。納豆ごはんやバナナとヨーグルト、卵とトーストなどが理想です。コンビニで選ぶなら、おにぎりとゆで卵や、サラダチキンとバナナといった組み合わせも良いでしょう。

逆に、朝食を摂らないと体内時計をリセットできず、一日のリズムが崩れてしまいます。その結果夜のメラトニン分泌が遅れ、寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下しやすくなります。忙しい朝でも、軽く栄養を摂る習慣をつけることで、夜の眠りが整いやすくなります。

糖質や脂質の多い食事を控える

夜に揚げ物やスイーツを過剰に摂取すると、消化に時間がかかり、睡眠の質に影響することがあります。とくに、寝る直前に高カロリーのものを摂取すると血糖値が乱れ、深い眠りを妨げる原因になります。夕食は、就寝の3時間前までに済ませ、消化の良い食材を選んでください。脂質が少なく胃に負担をかけにくい食事は、体を休息モードへと切り替えやすくします。魚や豆腐を中心にした和食や、野菜たっぷりのスープがおすすめです。

コンビニで揃えられるものとしては、サラダチキン、おでん、具がたくさんの味噌汁などが挙げられます。上手に組み合わせることで、バランス良く食事ができるでしょう。重要なのは、胃腸に負担をかけず、リラックスできる状態で眠りにつくことです。

まとめ

睡眠の質を整えるためには、栄養素、生活リズム、食べ方の3つを意識することが大切です。トリプトファンやマグネシウム、ビタミンBなどをバランス良く摂り、体内リズムを調整すると、眠りの質を整えることにつながります。

「忙しくてスーパーに行く時間がない」「自炊をする余裕がない」という方もいるでしょう。そうした場合も、コンビニで手に入る食材を上手に活用すれば、手軽に快眠習慣を始められます。

今日の食事が、明日の目覚めを変えていきます。栄養から整える習慣を、できることから始めてみましょう。

執筆者・監修者

代表取締役 島本 倖伸氏

株式会社CloudNine

代表取締役 島本 倖伸

真の健康と美しさを目指す企業として、株式会社CloudNineを創業。NMNの食薬区分の改正に合わせて、同年6月にいち早くNMNサプリメントを発売。累計出荷本数20万本以上と、国内におけるNMNのリーディングカンパニーの一社として、数多くの臨床研究を積極的に行っている。NMNサプリメントにおいて日本初の機能性表示食品となったサプリメントやスキンケアのオールインワンジェルなどの『Refeelasシリーズ』を展開。NMNをブームから文化にしていくために、NMN製品の臨床研究を積み重ねている。

共同研究者

教授 澤邊 昭義氏

近畿大学農学部応用生命化学科

教授 澤邊 昭義

1991年近畿大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了(工学博士)。1991年米国マサチューセッツ工科大学 博士研究員、1993年近畿大学 農学総合研究所 助手、講師、助教授、准教授を経て、2025年近畿大学教授(農学部)。
専門分野:生物環境学、生命資源化学。研究略歴:様々な植物から有用性物質の探索を行い、食品、化粧品へ応用した実績を持つ。近年は、機能性表示食品へ応用可能な新規関与成分の探索研究も実施中。