年齢を重ねるとともに、美容や健康への関心が高まる方は多くいらっしゃいます。特に、体調の変化を実感すると、これまで取り組んだ美容法だけでは物足りないと感じることもあるかもしれません。そうした中で、毎日の食生活や生活習慣を見直そうと考える方も増えています。その方法の一つとして関心を集めているのが、ファスティングです。
この記事では、ファスティングに興味がある初心者の方に向けて、基本的なやり方や注意したいポイントについて紹介します。自分の生活リズムに適した方法を選び、食事のリズムと生活習慣を整える手段として、ファスティングに取り組んでみましょう。
ファスティングが初心者にも注目されている理由
ファスティングは食事を一定時間のみ控える手法です。生活習慣として取り入れやすいことから、美容や健康に関心を持つ初心者の方にも注目されています。まずは基礎知識から押さえましょう。
ファスティングとは
ファスティングでは、一定時間食事を控えることで、消化器官を休める目的があるとされています。断食と同じ意味で使われることもありますが、美容や健康への関心から取り入れられるファスティングでは、水分を補給しながら一定時間食事を控える方法が一般的です。
注目されている理由
美容や健康への関心を高く持ち、食生活を見直したいと考える人からファスティングは注目を集めています。近年では、初心者向けの情報や16時間ファスティングのような取り入れやすい方法も広く紹介されるようになったことから、ファスティングに関心を持つ人は増加傾向にあります。
特に、一定時間食事を控えることによって消化器官を休ませるという考え方から関心を持つ人もいます。美容や健康を考えるきっかけ作りや、日常生活に組み込みやすい習慣として始めるケースも一般的です。
また、食生活のリズムを見直す一環としても取り入れられています。カロリーオーバーや栄養バランスの偏りなど、食生活に関して生じる悩みを解決するために、食生活を立て直そうと試みる目的で取り組む方もいるようです。
ただし、適切な目的や方法は人によって異なるため、自分に合った方法を無理なく取り入れることが大切です。
ファスティングの基本的なやり方
続いて、ファスティングの具体的な方法を紹介します。ここでは、事前の準備期・実施期・終了後の回復期に分けて、それぞれ進め方と意識するポイントを解説します。期間中は食事の量が一気に減るため、実施前後に調整をする作業が重要になります。
準備期
身体を適応させるために、準備期をあらかじめ設ける必要があります。いきなり食事を控えると身体に負担がかかる可能性があるため、あらかじめ食事量を徐々に減らしていくことが一般的です。
食事量を減らすとともに、摂取方法にも気を配る必要があります。例えば、腹八分目を意識しながら消化のよい食事を摂ると、固形物を控える期間へ移行しやすくなります。メニュー選びの観点では、油を多く使う料理やアルコールの摂取をあらかじめ控えることで、胃腸への負担に配慮しながら、本番へ向けた準備を進められます。
ファスティング期
ファスティング期に入ると、食事を控える時間を設けます。過度な我慢や断食のように、身体に負担をかける形で無理をして取り組む必要はありません。
水分補給の方法は、実践するファスティングの内容によって異なります。方法によっては、酵素ドリンクなどを取り入れながら行われることもあります。摂取エネルギー量自体が落ち込む時期であるため、過度な運動は控えましょう。
回復期
ファスティング後の数日間は回復期となります。回復期には、普段の食生活へと徐々に戻していく計画を組み立てます。
回復期に入り、固形物の摂取が可能になっても急に通常の食事量には戻さないようにしましょう。急に通常どおりの量や、脂質の多い食事へ戻すと、身体に過度な負担がかかるおそれがあるためです。
回復期は、身体を通常の食事ペースへと徐々に戻していくために必要な期間です。そのため、最初のうちはお粥やうどんなど消化のよいものから少しずつ戻していく方法が一般的です。緩やかなスピードで、本来の生活リズムに戻すことを意識しましょう。
初心者が知っておきたいファスティングの種類
初心者の方は、まず自分に適したファスティングを選ぶことが大切です。やり方は、食事を控える間隔によって分かれます。
【初めての方にも】16時間ファスティング
16時間ファスティングは、初心者向けの情報として紹介される機会が多い方法です。有名な美容法として聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。この方法は、食事を摂らない時間を16時間設けることで実践できます。
例えば、20時に最後の食事を摂った場合は、16時間後の翌日正午までは食事を控えるスケジュールになります。日々のルーティンの中に組み込みやすいため、仕事をしながら実践する人もいます。
【慣れてきたら】半日・1日・3日ファスティング
固形物を避ける時間の間隔は、半日・1日・3日のようにさまざまなアレンジが可能です。期間によって、準備や回復の進め方、身体への負担の考え方が異なります。
半日程度の方法は、比較的取り入れやすい方法として紹介されることがあります。まずは食生活や食事のリズムを見直すきっかけとして活用されることも多いようです。
一方、1日や3日など、より長い期間で行う方法もあります。期間が長くなるほど身体への負担にも配慮する必要があるため、初心者が自己判断で実践することは避け、慎重に検討することが大切です。
ファスティング中に気を付けたいポイント
初心者の方が取り組むときは、以下のポイントを心がけましょう。
- 空腹を感じたときは無理に続けない
強い空腹感や体調の変化を感じたときは、無理をせず中止しましょう。 - こまめな水分補給を意識する
脱水を防ぐために、水分の十分な確保が求められます。 - 体調が優れないときは中止する
めまいや強い倦怠感などが生じた場合は、無理に続けず中止しましょう。 - 持病がある方や、妊娠中・授乳中の方は医師にあらかじめ相談する
体調への影響も考えられるため、事前に医師へ相談しましょう。 - 長期間にわたるファスティングを自己判断だけで行わない
長期間の実施は身体への負担にも配慮が必要なので、医師や管理栄養士などの専門家へ相談しながら検討することが大切です。
これらのポイントに共通する点は、無理をせず取り組むことです。ファスティング中の生活リズムは普段と異なるため、体調の変化が生じる場合があります。むやみに継続するのではなく、専門家の判断も仰ぎながら、無理のないペースで取り組みましょう。
食生活やインナーケアにも目を向けよう
美容や健康を意識する方法は、ファスティング以外にも存在します。食生活を整えることやインナーケアなど、毎日の生活習慣を見直すことも重要です。
バランスのよい食生活を基本に考える
バランスのとれた食生活は、美容や健康の土台となりうる生活習慣です。ファスティングに頼りすぎるのではなく、日々の食生活を整えることも意識しましょう。
食生活のバランスを保つには、さまざまな食品や成分を取り入れることが大切です。特定の食品に偏らず、量や時間を日々コントロールした食事が取れると、全体のバランスも整うでしょう。
空腹とインナーケアの関係にも目を向けよう
ファスティングを行うと、体内に固形物を入れない空腹状態が生まれます。食生活や空腹状態のコントロールについて調べる中で、身体の仕組みとの関係に関心を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
その一つとして注目されているのが、「サーチュイン遺伝子」です。サーチュイン遺伝子は体内にもともと存在する遺伝子であり、空腹状態との関係やエネルギー代謝との関係について研究が進められています。
食生活をはじめとする生活習慣や、空腹時間と体の仕組みとの関係は、今後も注目されることが予想されます。
関連記事:サーチュイン遺伝子と空腹の関係は?食事や運動の考え方も解説
まとめ
当記事では、ファスティングを実施する方法や種類、注意点について解説しました。一定時間食事を控えることによって、消化器官を休めるという考え方から取り組む方もいます。
初心者の方が取り組む場合は、準備期・ファスティング期・回復期の3期間ごとに分けて、十分な準備を進める必要があります。いきなり絶食を始めるのではなく、事前・事後に少しずつ身体を慣らす意識を持ちましょう。
また、食事を控える間隔は自分に適したものを選び、無理のない範囲で続けることも意識する必要があります。同時に、食生活全体のバランスを保つことで、ファスティングだけに頼らないインナーケアも含めて、日々の食生活や生活習慣を見直していきましょう。
執筆者・監修者

株式会社CloudNine
代表取締役 島本 倖伸氏
真の健康と美しさを目指す企業として、株式会社CloudNineを創業。NMNの食薬区分の改正に合わせて、同年6月にいち早くNMNサプリメントを発売。累計出荷本数20万本以上と、国内におけるNMNのリーディングカンパニーの一社として、数多くの臨床研究を積極的に行っている。NMNサプリメントにおいて日本初の機能性表示食品となったサプリメントやスキンケアのオールインワンジェルなどの『Refeelasシリーズ』を展開。NMNをブームから文化にしていくために、NMN製品の臨床研究を積み重ねている。
共同研究者

近畿大学農学部応用生命化学科
教授 澤邊 昭義氏
1991年近畿大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了(工学博士)。1991年米国マサチューセッツ工科大学 博士研究員、1993年近畿大学 農学総合研究所 助手、講師、助教授、准教授を経て、2025年近畿大学教授(農学部)。
専門分野:生物環境学、生命資源化学。研究略歴:様々な植物から有用性物質の探索を行い、食品、化粧品へ応用した実績を持つ。近年は、機能性表示食品へ応用可能な新規関与成分の探索研究も実施中。