サプリメントの選び方は?ポイントを押さえて賢く選ぼう

健康や美容の補助として多くの人に利用されているサプリメント。

ドラッグストアをはじめとする実店舗だけでなく、各種ネットショップでも販売されており種類も数多くあります。

そのため購入しようとしたとき、どれを選んだらいいか分からなくなってしまう方も多いようです。

今回はそんな方のために、知っておきたい基本を解説したうえで、サプリメントの選び方のポイントを解説します。
 

サプリメントは薬ではなく健康補助食品

サプリメントはカプセルやタブレットの形状をしているものが多いため誤解されがちですが、あくまでも健康や美容を保つための補助として活用されるものなので、病気や不調を治療する効果はありません。

健康を増進するためには、生活習慣の見直しが欠かせません。

例えば、寝不足で疲れている方がいるとしましょう。

その場合、サプリメントだけに頼るのではなく、睡眠時間を増やす、運動を取り入れるなどの対策が必要です。

食事や運動、睡眠などの基本的な生活習慣を整えることが先決で、サプリメントはその上で効果を発揮するものである、という点をおさえておきましょう。
 

効果を実感するには数か月かかることも

サプリメントは飲み続けないと効果を実感できません。

期待した効果が出るのに、数か月から半年以上かかるケースもよくあります。

何日も飲み続けているのに効果が出ないと不安に感じるかもしれませんが、焦らず飲み続けてみましょう。

ただし体に何らかの不調が出た場合はすぐに中止し、かかりつけの薬剤師や医師に相談してください。

また、サプリメントに頼りすぎないようにすることも大切です。

不調を整えるためにも、食事のバランスや睡眠時間の確保・定期的な運動の実施など体調を整える習慣をあわせて身に付けましょう。
 

異常があればすぐに相談する

サプリメントを飲もうとしたとき、ごくまれに明らかな異物を発見したり、飲んでから不調を感じたりするケースがあります。

このような場合は、すぐにメーカーのお客様相談室や医療機関・薬剤師へ相談してください。

サプリメントの服用はしばらく避けましょう。

サプリメントは効果が出るまで時間がかかるため、飲み始めてから数か月後に不調を感じるケースもあります。

このような場合も同様の対処をしてください。

医療機関や薬剤師へ相談する際は、サプリメントのパッケージや本体があると、先方が内容をチェックしやすいので忘れず持っていきましょう。

 

必要な効果や栄養素で選ぶ

まずは普段の生活の中で気になる点に注目し、自分がサプリメントのどんな効果を求めているかを考えてみましょう。

サプリメントはそれぞれ効果が異なります。

効率よく効果を発揮させるには、自分の抱えている不調やほしい効果について知っておくことが大切です。

ある程度自分が求める効果についてまとまったら、改善や向上に役立つ成分を調べます。

もしくは日々の食事を見直して、「不足している」と感じる栄養素を選ぶのもよいでしょう。

なお、同じ成分が配合されているサプリメントでも目的により効果が異なります。

たとえば、ビタミンCは、健康美容両方でよく活用されているビタミンです。

サプリメントでもおなじみの成分ですが、種類により量やほかに配合されている成分の有無など、さまざまな違いがあります。

不足している栄養を単純に補うためのものは、ビタミンCのみ含まれているものが多いです。

一方、美容などの効果を期待しているものだと、ビタミンCだけでなく美容に有効な成分が配合されています。

このように一口にビタミンCといっても、得られる効果はサプリメントごとにさまざまです。

自分が求める成分や効果はどんなものかを理解しておかないと、購入時に迷ってしまいます。

自分が求めるものはなんなのか、はっきりさせた上でサプリメントを選ぶのがよいでしょう。

またビタミンやミネラルなどの成分は、カプセルや配合成分により吸収性が異なります。

効率よくサプリメントの効果を得るには、目的成分が吸収しやすいものを選ぶことが大切です。

たとえば、乳酸菌は腸内で活動する成分です。

乳酸菌を腸内に届けて働かせるには胃液で溶けてしまわないように、カプセルなどで保護する必要があります。

乳酸菌の効果がほしいなら、タブレットタイプよりもカプセルタイプの方が効率的に吸収できます。

より効率よく働かせるための工夫がされているかについてもよく調べてください。

効果でサプリメントを選ぶ際は、以下の3つの種類に注目しながら選ぶのも手です。

・足りない栄養素を補う効果が期待できるサプリメント

・美しさを保つのを手助けする効果が期待できるサプリメント

・体の調子を整える効果が期待できるサプリメント

偏食や野菜不足は、得られる栄養が偏りがちになります。

このような方におすすめなのが、栄養素を補う効果のあるサプリメントです。

ビタミンやミネラルが含まれているものや、野菜や青汁の成分が入っているものが該当します。

肌のハリやツヤ・若々しさなどが気になる方、美容を心がけている方には、美しさを保つ効果が期待できるサプリメントが有効です。

コラーゲンやセラミド・コエンザイムQ10など、肌によい成分が配合されています。

肌の美しさや若々しさを保つには、ビタミンやミネラル・乳酸菌などの成分も必要です。

そのため、美容効果が期待できるサプリメントにもよく配合されています。

ビタミンやミネラルとともに、美容成分やハーブなどの抽出エキスが入っているものが多いです。

美容効果が期待できるサプリメントは、肌のハリツヤ・ニキビ予防や潤い・エイジングケアなど、求める効果により選ぶことができます。

購入の際は、どの効果がほしいかをよく意識しましょう。

サプリメントには、体の調子を整えるのを補助する成分が入っているものがあります。

活力の衰えや目のかすみなどの症状緩和を補助するタイプです。

こちらも美容タイプのサプリメント同様、求める効果によりサプリメントを選べます。

購入の際は、期待できる効果の部分をよく確認したうえで検討しましょう。

また飲み合わせや体調によっては、期待した効果が得られない可能性もあるため、事前にかかりつけの薬剤師に相談することが重要です。

 

成分や安全性に注目して選ぶ

市販されているサプリメントは、すべて成分や安全性が確保されているわけではありません。

購入する際は、含まれている成分や製造過程において安全性に問題がないか必ず確認しましょう。

過去に発生した事件の中には、不適切な工場で作られたために異物がサプリメントに混入したケースがあります。

このようなサプリメントを購入しないためにも、安全性がきちんと確保できているか確認してから購入することが大切です。

そもそも、サプリメントは食品に分類されるため、医薬品のようにすべてのサプリメントを国が審査して成分などを確かめるわけではありません。

安全性が高くても成分や容量が異なる場合もあります。

信頼におけるメーカーかどうかも、きちんとチェックしましょう。

表示だけでなく、サプリメントの科学的根拠(エビデンス)にも注目してください。

個人の体験だけでなく、余計な成分の記載や目的成分の吸収性についてもチェックしましょう。

とはいえ、サプリメントメーカーを逐一調べるのは大変です。

また、メーカー側だけの一方的な内容では、本当に信頼できるか不安な方もいるでしょう。

安全かつ信頼置けるサプリメントかを判断する際は、以下2つの表示も目安となります。

・特定保健用食品

・健康食品GMP認証
 

特定保健用食品

一般的に健康食品といわれているものは、以下3つに分類できます。

特定保健用食品は、そのうちのひとつです。

・特定保健用食品

・栄養機能食品

・機能性表示食品

特定保健用食品とは、厚生労働省の審査により一定の効果効能が認められた食品です。

栄養や成分についての記載があり、国が認可したものにだけ付けられるマークがあります。

トクホとも呼ばれており、効果効能が明記されています。

栄養機能食品は、科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準量を含む食材です。

特定保健用食品とは異なり、国の定めた表現に沿っていれば機能表示できます。

届け出は必要ありません。

機能性表示食品は、国の定めるルールに基づいてメーカーが機能性を表示している食品です。

機能性表示を受理するには、メーカーが国の定めるルールに基づいて食品の安全性や機能性に関する科学的根拠などの必要事項を消費者庁に届け出る必要があります。

国に届出を出しているため、特定保健用食品と同じように考える方もいますが、国の審査を通っているわけではありません。

提出する科学的根拠もメーカーが自分の責任において表示しているため、信ぴょう性という点では特定保健用食品よりも低いといえます。

安全性や成分の正確性を求めるなら、国が審査・認可した特定保健用食品を選ぶとよいでしょう。

また、保険食品はどれも成分表示などが記載されています。

これらの表示がないサプリメントは避けた方が安全です。

少しでも怪しい・おかしいと感じるものは、どんな効能が記載されていても購入しないようにしてください。
 

健康食品GMP認証

健康食品GMP認証は、製品が安全に作られかつ一定の品質を保てる基準を満たした工場に付けられる認定です。

名称の中の「GMP」は「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」の略で、原材料の受け入れ・製造・出荷までの間、製造される製品の安全性や品質を保つための基準を指しています。

この認定を受けた工場で作られた製品には、GMPマークが付いています。

サプリメントを購入する際は、栄養表示や特定保健用食品マークだけでなく、GMPマークが付いているかも忘れずにチェックしましょう。

たとえば、NMNのサプリメントのひとつ「Refeelas(リフィーラス)」は、GMP認証を取得した国内工場で品質管理されたサプリメントです。

このほかにも、品質の安全性を証明する認定を受けています。

GMPマークなどの認定は、サプリメントの広告画面でも表示されていることが多いため、忘れず確認することをおすすめします。

 

薬や食物との相性をチェックする

サプリメントに含まれる成分や栄養の中には、医薬品とともに飲むとその効果を打ち消したり、副作用による症状が発生しやすくなったりするものがあります。

普段薬を飲んでいるなら、一緒に飲んでも問題がないかも調べましょう。

医療機関で処方された薬には、飲み方や一緒に摂取してはならないものが記載されています。

サプリメントを購入する前に確認しておきましょう。

ドラッグストアなどで販売されている薬の場合、パッケージや内部の取扱説明書に注意事項として記載してあります。

普段から飲んでいる市販薬がある場合も忘れず確認してください。

普段飲んでいる薬がない場合でも注意は必要です。

ビタミンやミネラルの中には、過剰摂取するとかえって体調を崩してしまうものもあります。

サプリメントだけでなく、普段食べているものも影響するため、薬やサプリメントだけでなく食生活にも注意しましょう。

また、サプリメントの中には天然成分が含まれるものがありますが、これらにも副作用がある場合もあります。

過剰摂取や副作用を引き起こす飲み合わせは避けましょう。

また、成分によりアレルギーを誘発する可能性もあります。

アレルギーを持っている方は、含まれる成分で症状が出ないかも含めて調べてください。

 

価格も含めて検討する

サプリメントは効果が出るまで時間がかかります。

最低でも数か月飲み続けて、はじめて効果が出ているかの判断ができるため、効果が出る前に飲むのをやめてしまっては意味がありません。

サプリメントを選ぶ際は、効果効能だけでなく無理なく飲み続けられるかも重要なポイントです。

毎月または毎週購入し続けられるか、無理なく購入できる価格か、普段の生活費も含めて検討しましょう。

 

まずはお試しサイズから始める

購入するサプリメントを選んだら購入に移ります。

まずはお試しサイズがある場合はそうしたものから購入しましょう。

サプリメントには相性があるため、飲み続けられるか実際に飲んでチェックする必要があります。

お試しサイズは小量なうえ価格も控えめです。

合わなかった場合でもすぐにやめられます。

お試しサイズを飲み切った時点で不調などがなければ、もっと量の多いサプリメントの購入に移りましょう。

 

まとめ

サプリメントを賢く活用するには、選び方から気を付けておくことが大切です。

まずは基本を押さえたうえで、自分がどんな効果を求めて飲むのか、どんな栄養素が必要なのか、無理なく飲み続けられるか、などを意識することで自分に合った製品を選びやすくなります。

賢い選び方をおさえて、効率よくサプリメントを活用しましょう。

 

#サプリメント #特定保健用食品 #健康補助食品

執筆者・監修者

代表取締役 島本 倖伸氏

株式会社CloudNine

代表取締役 島本 倖伸

真の健康と美しさを目指す企業として、株式会社CloudNineを創業。NMNの食薬区分の改正に合わせて、同年6月にいち早くNMNサプリメントのRefeelas(リフィーラス)を発売。累計出荷本数20万本以上と、国内におけるNMNのリーディングカンパニーの一社として、数多くの臨床研究を積極的に行っている。NMNサプリメントにおいて日本初の機能性表示食品となった「Refeelasサプリメント」、スキンケアの「Refeelasオールインワンジェル」を販売。NMNをブームから文化にしていくために、NMN製品の臨床研究を積み重ねている。

共同研究者

准教授 澤邊 昭義氏

近畿大学農学部応用生命化学科

准教授 澤邊 昭義

1991年近畿大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了(工学博士)。1991年米国マサチューセッツ工科大学 博士研究員、1993年近畿大学 農学総合研究所 助手、講師、助教授を経て、2000年近畿大学准教授(農学部)。 専門分野:生物環境学、生命資源化学。研究略歴:様々な植物から有用性物質の探索を行い、食品、化粧品へ応用した実績を持つ。近年は、機能性表示食品へ応用可能な新規関与成分の探索研究も実施中。